我が家には2009年に誕生した双子の男の子がいます。今はもう小学生ですが、出産した時のことや術後のことを振り返ってみたいと思います!
帝王切開での出産
私が出産した病院では、双子出産は「37週までに帝王切開で生みます」という方針の病院だったため、37週にあたる術日に予約して予定日が決められました。
前もって日程がわかるので、家族にとってメリットはありました。
- 心構えができる
- 家族が出産予定日に合わせて仕事の休みが取れる
37週までもてば立派!だいたい32.3週には出しちゃうことが多いから気を付けてね~
そんな風にあっけらかんという先生に、初めての出産で不安満載な私はドキドキわくわくしっぱなしでした。
でも何事もなかった私。そのまま予定通り37週に帝王切開ということが決まりました!
入院
出産予定日が月曜日だったので、「前週の金曜日から入院してください。」といわれ準備し手続きをとり、いざ金曜日心音チェックをしていると・・・
あれ?ちょっと心音が途切れるね~また30分したら様子見に来ますね~
え?心音途切れる?大丈夫なの?助産師さん行っちゃうの?
不安すぎる私・・・そして30分後助産師がまた心音チェック表を見て
うーん、やっぱ不安定だね~また30分後来ますね~
え?不安定なのにまた行っちゃうの?
赤ちゃん大丈夫なの?助産師さん焦ってないから大丈夫なのかな・・・そんな思いの中、同じことが3.4回繰り返された後、
あれ?心音止まってるね、、先生先生ー
助産師さんがバタバタし始めて先生を呼びに行っちゃいました。
うそ…えっ?
もう私の頭の中はパニックです。心音止まってるって…赤ちゃん死んじゃったの?うそでしょ?急に怖くなってしまいました。
その時、主治医の先生がきて心音チェック表を見ながらエコーで確認
あーへその緒が巻き付いちゃってるみたいだね、、もう2人で限界ギリギリ大きくなってるし、自然にとるのは無理だなぁ。
一時的に心音止まっちゃうけど大丈夫だから心配しないで!もうこのまま分娩台あがろう!緊急帝王切開で今日生んじゃおう!すぐご家族に電話して。
そういって、すぐに家族に電話して不安と先生の「大丈夫」って言葉を信じて祈るように麻酔をうちました。
いよいよ出産
部分麻酔が効いていざ手術が始まりました。意識も切られてる感じも全部分かる。でも痛みはない(当たり前ですが…)
先生も助産師さんも冷静に、着々とわが子誕生のために万全の態勢で臨んでくれました!その頃の私はもう「お願い!産声あげて!」その思いしかなかったです。
そして13時58分長男誕生!カエルのような泣き声で元気に出てきてくれました!
先生が時計を見ながら、ちょうど1分後に「よし2人目出すぞ!」としっかり時間を合わせて、13時59分次男誕生!甲高い声で元気に出てきてくれました!
おめでとうございます!元気な双子BOYだ!こりゃイケメンになるぞ!
いやいや、ガッツ〇〇にしか見えない…
きっと、入院日に突然心音が止まって不安いっぱいになった私に気を遣ってくれたんだと思います。先生も助産師さんも本当に笑顔いっぱいでわが子の誕生を祝ってくれました♪
赤ちゃんに無事対面し、ホッとした後からの記憶はほとんどありません。開いたお腹を縫い、大量に出血したようで貧血気味になり、意識朦朧として気づいたら部屋のベットでした。
出産後の入院生活
軽く1時間ぐらいは眠りについていたようで、目が覚めたときは旦那、母、妹が病室にいました。みんな心配してたみたいですが、私の顔を見てホッとして「また来るね!」といって帰っていきました。(面会時間過ぎていたため)
そして助産師さんが長男を連れて部屋に来ました。
おめでとう!不安だったよね、でも2人とも無事生まれてきて嬉しい!
今は麻酔が効いているから痛みは感じないけど、徐々に痛みが出るから、そのときはこの薬を飲んでくださいね。でも強いから、1日1回しか飲めないので頑張れるときは飲まないで乗り切って!
わかりました。ありがとうございます!
あれ?もう1人は?
長男しか隣にいないことに気づいた私。助産師さんに聞くと
この3点のことを伝えられました。ここの病院では初日から母子同室のため、長男との入院生活が始まります。何だか複雑な心境になりました。
でも、いきなり双子母子同室で生活するのはとても大変なので、次男が私に”少し時間をくれたんだ”という風にとらえ、頑張ることにしました。
激痛
赤ちゃんがかわいくてかわいくて、癒される日々でした。が・・・
辛い術後の激痛、、もう本当に激痛で寝返りも激痛、、笑うのも激痛、、くしゃみなんかしたら悲鳴、、
薬も1日1回しか飲めない。日中は頑張って耐えて夜飲もうと決めていたので、必死に耐えていました。
でも母乳あげたりオムツ変えたり赤ちゃんのお世話をしているときは、不思議と痛みをあまり感じなかったんです。本当に不思議。すごいですよね、痛みよりも赤ちゃんパワーが勝っちゃうんです!
そんな激痛との闘いも、出産してから2.3日がピークで徐々に軽減されていきました。その頃ちょうど、次男との対面も近づいてきていてとっても楽しみでしかたありませんでした。
やっと次男との対面
ついにこの日が来ました!3日間待ちました!私にとってはとても長かったです。助産師さんに案内されて、マスクや手洗いを徹底しいざ中へ
初めて抱っこする次男。もう涙が止まらなかったのを今でもハッキリ覚えています。もうね、小さくて小さくて、長男は2510gで生まれたのでその小ささに色んな感情がこみ上げてきちゃったのです。
でも、母乳を吸う力は長男の倍以上!ものすごい力で吸うんです。小さい体で必死に大きくなろうとする次男の生命の力をまじまじ感じ、ものすごいパワーをもらいました☆
次男との面会時間は決まっていたので、その時間に合わせて長男との時間や毎日の流れをざっくばらんに決めて1日を過ごしていました。
そんな日々を6日間過ごし、退院の日がやってきました。
退院
最後の健診で母子ともに問題なし!のお墨付きをいただき長男とともに自宅へ帰ります。
次男は2500gまで到達できず、このまま入院生活が続きます。
妊娠中にお揃いの退院用の服を着せて帰るつもりだったので、長男しか着せることが出来ない状況にまた、私は涙なみだでした。
退院日、次男に最後の母乳をあげ「また明日来るね」といってバイバイし病院を後にしました。そのときも涙なみだです。
まぁよく涙流すママですね~感情豊かで愛情いっぱいで、双子くんも幸せだね!次男くんのことは私たちに任せて!無理しないでね!
最後まで私の背中を押してくれ、励まし、支えて下さった先生や助産師さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
双子を生んだのに、帰るときは1人残していかないといけない。辛かったです。
でも、ここならきっと寂しくない!毎日母乳も届けに会いに行くから!あなたが帰ってくる頃までには、ママとして成長するぞ!そう言い聞かせ次男が退院するまでの間、頑張ることを誓ったのです。
次男退院までの日々
それから、初めての長男との生活が始まりました。長男はとにかくよく寝る子でした!
- 母乳あげる
- オムツ変える
- 寝る
本当、ただひたすらこの繰り返し。下手したら母乳飲みながら寝ちゃうんです。え?少しは起きて目で何か追ったりしないの?つまんなーい!笑
ってぐらい寝てばっか。でもその寝顔が天使のようで本当に癒されました♡
その間、必死に次男の母乳を搾乳して冷凍して明日に備えていました。長男が母乳しか受け付けない子だったので、搾乳しても十分にはとれず、必死に絞り出しても限界があり苦戦していました。
「少なくても毎日必ず届けるんだ!」と意地になっていたかもしれません。
だって1人で病院で小さいながらも必死に頑張ってるんです、、ママがあきらめちゃダメでしょ?って。
毎日母乳を病院まで届ける
自宅から病院まで片道車で1時間ほど。ちょっと距離があり新生児の長男を毎日連れまわすのはどうかと思いながらも、次男が待ってる!と毎日行っていました。
旦那はほとんど家にはいないため、私1人で長男連れて通うのは大変かと思いきや、何でしょう「楽しい♪」
届けてくれる母乳も毎日ごくごく飲んでいますよ!着々と体重も増えているのでもう少しだね!
そうやって毎日のことを教えてくれるのが楽しみで、連れていく長男の事も気にかけ抱っこして可愛がってくれる助産師さんたちです。
「次男に会いに行く」ことぐらいしか外出できないので、気分転換にもなるし、何より離れて過ごすわが子の成長をこの目で見ることができることは、その時の私にとってとても癒しでした!
次男退院
出産してから約1ヶ月後、2500gまで成長し無事、次男退院です☆旦那と長男と共に次男を迎えに行きました。
朝からワクワクドキドキで、長男も心なしか笑っているように見えました。やっと兄弟一緒に過ごせるね♪
手続きを済ませ、2人揃って初めての帰宅です☆すごく嬉しくて、これからくる怒涛の日々を知る由もなく、ただただ喜びでいっぱいでした!
振り返ってみて
双子の妊娠は「安定期はありません。」と先生からいわれていましたが、ありがたいことに切迫流産になることもなく、37週までお腹の中で育てられたことは本当に感謝です。
双子妊娠で大変だったことは
- たくさん栄養とられるのですぐ貧血になる
- 妊娠後期はとにかく破裂するぐらいお腹がパンパンで寝るのが大変
- たくさん食べないと!と思うけど、胸から下がパンパンで食べられない
- 腰が痛い
双子出産で大変だったことは
- 帝王切開になることが多いため、お腹に傷が残る
- いつ何が起こるか分からない
- 母乳の量
たくさん涙を流した妊娠・出産でしたが、私にとってかけがえのない想い出です。その後のドタバタ生活は今もなお続いていますが、ふとこの頃のことを思い出すと、とても感慨深いものです。
これから双子を出産する方にとって、不安はとても大きなものだと思いますが、わが子に会えたときの感情はきっと何年、年十年たっても忘れない大切な思い出となると思います。
辛いときは泣き、嬉しいときは喜び、毎日変化ある双子育児を、どうか楽しんで欲しいなと思います。
そして、1人で頑張りすぎないで、たくさん支えてもらって頼って欲しいと思います。
私はその当時、頼れる人がほとんどいなくて、どちらかというと1人で何でも頑張っちゃっていました。でも今思うと、助産師さんがいてくれたから、次男の入院生活も乗り越えられたのだと思います。
マイペースで寝てばっかの長男、小さくても活発な次男。その後どう成長していったか、またの機会に書きとどめようと思います。読んでくださり、ありがとうございました☆