- 防災士って簡単になれるものなの?
- 防災に対する意識が高まり、防災士という資格が注目されています。
- 防災士になりたいな、と思う人も増えているのではないでしょうか。
- 日本は災害大国です。
- 特に地震は世界の20%の地震が日本で起こっています。
- 特に最近は豪雨による災害も増えて各地で被害が起こっています。
- 今回はこの防災士について解説します♪
本記事の内容
- 防災士とは自助・共助・協働を理念とした民間資格である。
- 防災士資格の取得方法は3STEP
- 防災士の資格はキチンと勉強すれば難しくない
- 防災士の資格は基本的には自分の活動に役立てるものである
防災士を目指してみたいな、という方はまず概要をつかんでみてください。
防災士とは民間資格
防災士とは”自助”“共助”“協働”を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、 そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを日本防災士機構が認証した人です。 参考:日本防災士機構 |
防災士は国家資格ではなく、日本防災士機構が認証する民間資格です。
現在、21.5万人以上の防災士が誕生しています(※2021年10月時点)
防災士の基本理念
・自助 ・共助 ・協働 |
自助とは自分の命・自分の安全は自分で守るという防災の基本の考え。
まず、自分の命をまもらないとほかの人を助けることはできません。
共助とは発災直後の行動を地域・職場で助け合い被害拡大を防ぐこと。
災害が起こる前に地域・職場で協力して防災訓練を防災士中心に行います。
協働とは、さらに大きい団体で災害・防災に取り組むこと。
企業・自治体・防災機関が協力する活動です。
防災士資格の取得方法・費用
防災士資格の取得は3STEPで
STEP1 防災士養成研修講座を受ける
最低でも2日間以上の研修を受ける必要があります。
研修を受けなかった項目についてはレポート提出が求められます。
STEP2 防災士資格取得試験を受験
研修の最終日に試験が実施されます。
3択で30問、80%以上で合格になります。
STEP3 救急救命講習を受ける
心肺蘇生、AEDを含む3時間以上の講習を受ける必要があります。
医師・救急救命士などの資格があれば講習を受ける必要はありません。
STEP1:防災士養成研修講座
日本防災士機構が定めた、防災士養成研修実施機関で研修をうけます。
21講座のうち12講座(1講座60分)以上を受講する必要があります。
防災士養成研修講座は防災士機構が開催しているわけではなく、都道府県・市町村で開催されています。
実施機関一覧から各都道府県のページへ行っても、見つからないことが多々・・
研修は無料/有料も様々です。
STEP2:防災士資格取得試験を受ける
防災士養成研修の2日目の最後に試験があります。
全30問、80%以上の正答率で合格!
防災士教本の購入:3,500円 防災士資格取得試験:3,000円 |
STEP3:救急救命講習を受ける
心肺蘇生、AEDを含む3時間以上の講習を受ける必要があります 。
全国の自治体・消防署・日本赤十字社等の公的機関で行われています。
修了証を受けて5年以内に発行されたものが有効とされます。
講習を受ける必要のない資格もあります。
大型二種、中型二種、普通二種免許(5年以内)医師、救急救命士 |
防災士資格の申請
防災士資格試験に合格し、救急救命講習を受講した後、防災士認証登録の申請を行います。
申請に必要な費用:5,000円
防災士資格取得に必要な費用
3,500円(防災士教本)+3,000円(試験)+5,000円(登録) +研修費用
研修費用は高いところでは数万円するところもありますし、無料で実施しているところもあります。
それぞれ調べてみてください。
防災士資格の難易度・合格率
難易度は難しくない、と言えそうです。
防災士の資格は研修内容は基本的には成人を対象にしています。
ただし、小学生が合格して防災士になった例もあるそうです。
合格率は87%(2020年度)
防災士資格試験のテキスト
防災士資格試験のテキストは研修を受けて初めて購入できます。
もしくは、防災士の資格を取ると最新版を購入できます。
購入だけはできないの?
残念ながらできません・・
●第1章 災害発生の仕組み 第1講 地震・津波による災害 第2講 気象災害・風水害 第3講 土砂災害 第4講 火山災害 第5講 広域・大規模火災 補講1 近年の主な自然災害と新型コロナウィルス感染症 ●第2章 災害に関する情報 第6講 災害関連情報と予報・警報 第7講 被害想定・ハザードマップと避難 第8講 災害情報の活用と発信 ●第3章 公的機関や企業などの災害対策 第9講 行政の災害対策と危機管理 第10講 行政の災害救助・応急対策 第11講 復旧・復興と被災者支援 第12講 災害医療と心のケア 第13講 ライフライン・交通インフラの確保 第14講 企業・団体の事業継続 ●第4章 自助 第15講 地震・津波への備え 第16講 風水害・土砂災害などへの備え 補講2 耐震診断と補強 補講3 災害と損害保険 ●第5章 共助 第17講 自主防災活動と地区防災計画 第18講 避難所の設置と運営協力 第19講 地域防災と多様性への配慮 第20講 災害ボランティア活動 ●第6章 防災士制度 第21講 防災士に期待される活動 補講4 防災士が行う各種訓練 |
家庭内の防災、というよりは災害の専門的な基礎知識を学ぶものです。
防災士資格を取得したら役に立つ?更新は必要?
防災士の資格はあくまでも国家資格ではなく民間資格です。
つまり、自助・共助の時に役立つ知識がある証明です。
何か特別なことができるわけではありません。
防災士の活動例
<日本防災士会奈良県支部>年間170回を超える講演や各種訓練の指導聖徳宗総本山 法隆寺での訓練三角巾コーナー、新聞紙クラフト(新聞紙スリッパ)、簡易タンカ作成の体験など 参考:日本防災士機構 |
<有賀元栄さん(長野県辰野町防災士)>辰野町防災士連絡協議会が協議した、防災士の知見が活かされた「非常持ち出し品セット」作成辰野町防災士連絡協議会は40人近い防災士で構成有賀元栄会長は避難所対策の推進や講演・訓練指導に当る 参考:日本防災士機構 |
このように個人・団体での活動の際に「知識がある人」という認識になります。
活かし方は人それぞれです。
勉強したい!という気持ちが重要ですね。
防災士の資格は更新はない
防災士資格は一度とると更新はありません。
アップデートは個人の努力です。
最新のテキストは防災士になると購入することができます。
防災士の資格と難易度について
防災士とは自助・共助・協働を理念とした民間資格である。防災士資格の取得方法は3STEP防災士の資格はキチンと勉強すれば難しくない防災士の資格は基本的には自分の活動に役立てるものである |
防災士の勉強の中でも出てくる、ハザードマップ。
防災士になるつもりがなくてもハザードマップを知っておくことは大切です。勉強しておきましょう♪